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STIRとは

反転回復法において,目的とするプロトンの核磁化が反転した状態から 0 になる(null point)比較的短いTIを使用し,目的とする組織の信号を抑制する撮像法.
STIR法は組織ごとの縦緩和時間の違いを利用している。
STIR法は、ほぼすべての部位の脂肪抑制に有効であり磁場不均一に強い。
ただし縦緩和時間の違いによって脂肪を分離しているため、一部の骨盤内腫瘍(チョコレート嚢胞など血液成分が混じった嚢胞)や造影された腫瘍は縦緩和時間が脂肪とほぼ同等となるため、抑制される場合がある。
また、脂肪信号のみの抑制にとどまらないため、脂肪抑制法ではあるが、脂肪特定法ではない。

• 磁場均一性に左右されず、安定した脂肪抑制が可能(低磁場でも使用可能)
• 磁化率の影響が小さい(180°パルスでの位相のRephasing)
• 脂肪と同等のTI値を持つ組織も抑制される(抑制されても脂肪であるとは言えない)
• 信号強度が低い


STIR
出血性変化の確認 ×
脂肪内病変の描出
脂肪成分の確認 ×
脂肪に囲まれた臓器の描出
造影効果の確認 ×
骨髄病変の描出
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