令和4年度 口腔インプラント科臨床研修の概要
1.プログラムの概要
九州歯科大学附属病院では、歯科臨床研修プログラムAまたはBに所属しながら、口腔インプラント科専門外来において総合的かつ基本的歯科診療に加え基本的なインプラント治療を学べるプログラムが選択できます。総合診療部に所属はしていますが、口腔インプラント科専門外来において、全身管理などを含む幅広い研修が可能になっています。また、研修修了後は大学院に入学し口腔再建リハビリテーション学を専攻した者に対し、同時に(社)日本口腔インプラント学会の専修医・専門医資格,日本補綴歯科学会の専門医を取得できるような知識と技術を獲得できるように配慮された、当科独自の臨床研修プログラムがあります。
2.プログラムの期間と運用
口腔インプラント専門外来と総合歯科,や麻酔科,病棟での研修も可能で、プログラムBでは学外の施設においても必要なを研修を行います。前期研修(卒後1年目のいわゆる歯科臨床研修医)はアルバイトは禁じられていますが、2年目以降は大学院に入学したあともクリニカルスタッフとして病院から給与をもらいながら外勤(アルバイト)は可能です。学外の医療機関からの給与で、一応の自活ができるレベルの収入が得られます。但し、大学院に入学すると入学金、授業料の支払いは必要になります。
3.研修内容と到達目標
下記に示す口腔インプラント専門外来における研修に加え、一般歯科診療の基本的知識や臨床手技、カルテ記載や保険請求(レセプト)の基本的事項についても研修を行います。
【参考:当科では、朝早くから夜遅くまで、かなりハードな毎日になりますが、充実感も大きいものです。患者様から『先生、インプラントのおかげで自信を持って笑えるようになりました!』『美味しく食事が出来るようになりました!』と言われると、日々の臨床の疲れなど吹っ飛んでしまいます。(外来医長:近藤)】
口腔インプラント外来における研修の目標(詳細は臨床研修センター資料に記載)
一般目標:
口腔インプラントを用いた補綴治療に関する基本的知識と技術を修得し、5年後の認証医資格取得、専門医資格申請条件を満たすことを目指す
行動目標:
1. インプラントの種類とそれぞれの特徴を述べることができるようになる。
2. インプラント治療の大まかな流れを述べることができるようになる。
3. 術前・術中・術後診断に必要な臨床検査について理解し説明できるようになる。
4. インプラントを使用した補綴症例について自分で治療計画を立て、カンファレンスにおいて発表できるようになる。
5. インプラント治療に使用する器具の名前や使用法が言えるようになる。
6. インプラント手術にアシスタントとして参加し,手術の介助ができるようになる。
7. インプラント手術において、点滴回路のセッティング、留置針を用いた静脈路確保や抗生剤の皮内テスト、術中モニターの使用などができるようになる
8. インプラント補綴における上部構造作製に関する臨床手順を理解し、一般的な症例においては実際に治療できるようになる。
9. インプラントの異常所見について述べることができるようになる。
10. インプラント治療の術後ケアとメインテナンスについて説明できるようになる。
ケースカンファレンス(絶対出席)
火曜日・木曜日(定例) 8:10~ Case Conference
インプラント新患症例/手術症例検討・臨床的なトピックスに関するカンファレンス
ジャーナルクラブ(絶対出席)
医局長より開催日を指定 8:10~ ジャーナルクラブ(抄読会)
リサーチカンファレンス(出席推奨)
医局長より開催日を指定:リサーチプログレスカンファレンス(研究討論会)