超音波検査とは
超音波検査とは超音波を生体内に発信させ、生体内の音響的に異なる境界面からもどってくる反射波を分析して生体内の内部構造や血流の分布状態を画像化したものである。
原理
超音波像の位置情報は反射波が戻ってくるまでの時間から深さ方向の位置を求め、超音波ビームを生体に対して移動させて横方向の位置を決める。
特徴
利点
・生体に対して無害:X線県債による障害が最も問題となる器官形成期の胎児の検査も可能
・簡便性、経済性:装置が小型で安価かつ検査料も安い
・時間の遅れがなくリアルタイムの表示が可能
・反射法により非常に薄い構造でも識別可能
(例:消化管の壁の層構造を明瞭に描出できる)
欠点
・消化管や肺のガスや骨があると反射、散乱されてほとんど伝わらない=検査不可
・深部での減衰:臓器組織までの距離が画像に影響する
(例:肥満症例では腹部の検査精度が落ちる可能性がある)
・CT値などの定量的評価はできない
・検査者の技量がそのまま検査精度に反映される