症例

歯牙腫

下顎左側犬歯が埋伏しており、その萌出路上にエックス線高吸収の構造物が複数認められる。それらは小さな歯牙様の構造物である。


歯根嚢胞

上顎左側第一大臼歯部に根尖を含む、境界明瞭な類円形の低吸収域をみとめる。病変は歯根膜腔と連続している。皮質骨は膨隆はみられないが、皮質骨の一部吸収がみられる。

う蝕

上顎左側第一大臼歯歯冠近心部に低濃度域をみとめる。

インプラント

下顎左側大臼歯部にインプラント体をみとめる。周囲に低吸収域を認めるが、これはメタルアーチファクトである。


埋伏歯

下顎左側第三大臼歯部が埋伏している。根尖部は下顎管と接触しており、同部の下顎管側壁は消失している。抜歯の際、下顎管を傷害する危険があるため、注意を要する。


上顎洞穿孔

上顎左側第三大臼歯が埋伏している。根尖と上顎洞の間には骨介在は認められず、上顎洞への穿孔が疑われる。