Case1
|
|
|
|
<<<BACK
パノラマX線写真 ・左側上顎5及び7周囲歯根膜腔は拡大している。
特に左側上顎7近心根近心部の歯根膜腔の拡大は著明である。 両歯牙が原因の慢性根尖性歯周炎の所見である。
・同時に、左側上顎7近心根近心部の歯根膜腔の拡大は歯槽頂部のノッチ状骨吸収に連続している。辺縁性歯周炎の併発所見である。
・左側上顎5、7根尖部を走行している左側上顎洞底線は7の部分では不明瞭化している。
Waters法X線写真 ・左側上顎洞全域は、眼窩レベルのX線透過性と比較して明らかに均一なX線不透過性の亢進を示している。
但し、左側上顎洞壁を構成している骨の肥厚像は認めない。
P-A view ・左側上顎洞は全体的に不透過性亢進を示している。
しかし、周囲骨の破壊所見及びTM線の不明瞭化はない。
X線CT写真

・軟組織モード:左側上顎洞は全域に渡り軟組織〜液性成分密度の構造物により充たされている。しかしながら、構造物は上顎洞の形態に沿った状態を示し、腫瘤状に拡大してはいない。
・ また、周囲骨に幅の増大や硬化性変化の亢進等の所見はない。急性左側上顎洞炎の所見である。
・ 左側上顎洞開口部付近では左側鼻腔にも一層の同様の構造物の付着を認める。左側鼻炎の所見である。
・ 更に、左側前、中篩骨洞及び左側前頭洞にも同様の軟組織〜液性成分密度の構造物を認める。同様に左側前、中篩骨洞及び左側前頭洞炎の所見である。
・右側上顎洞底部の前壁、後壁に一層の軟組織〜液性成分密度の構造物を認める。軽度の炎症性変化である。

診断 左側上顎洞炎