Case6
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パノラマX線写真

・左側下顎8番は萌出方向は正常で、埋伏状態している。埋伏した左側下顎8は歯冠が左側下顎7歯根より下方にあり、歯根尖は下顎骨下縁より下方にある。
・ 埋伏した左側下顎8歯冠を含み単房性で長楕円形のX線透過像を認める。境界は明瞭で、辺縁平滑である。大きさは長径2 cmで顎骨長軸方向に沿って広がっている。同歯牙を含む良性腫瘤形成性病変である。
・ 病変周囲は瀰漫性にX線不透過性亢進領域を認める。骨の硬化性変化であり、同部の慢性硬化性骨髄炎の所見である。病変の2次感染による変化である。
・ 病変と下顎管壁は重なっているが、その走行は確認出来る。
・ 左側下顎8を含む含歯性嚢胞とその2次感染である。

X線CT写真
( 骨モード)

・左側下顎8番は萌出方向は正常で、埋伏状態である。
・ 埋伏した左側下顎8と接触している舌側皮質骨は膨隆・菲薄化し、一部消失している。
・ 更に下顎骨下縁のレベルを越えて下方に位置している。更に、その埋伏した左側下顎8歯冠を含み単房性で長楕円形のbone defect areaを認める。境界は明瞭で辺縁平滑である。
・ 大きさは長径1 cmで顎骨長軸方向に沿って広がっている。同歯牙を含む良性腫瘤形成性病変である。
・ 病変周囲は瀰漫性にhigh density changeを示している。骨の硬化性変化を示し、慢性硬化性骨髄炎の所見である。 おそらく病変の2次感染による変化である。

・ 病変と下顎管壁は近接しているが、壁はintactである。
 
診断 左側下顎8を含む含歯性嚢胞とその2次感染 病変と下顎管接触