演習問題2 「見本」

注:Netscape3.0以前のバージョンでは、書体が適切に表示されません(ボールド部分は、ゴシック体です)。

  期−出席番号


正しい歯のみがき方


はじめに

 毎日の歯みがきがどれほど大切なものか考えたことがあり

ますか?正しい方法で毎日欠かさずに歯みがきを行えば、

虫歯や歯周病のほとんどは予防できます。歯みがきは、歯

を守る方法の中で、最も基本的な方法で、誰にでも簡単に

でき、しかも高い効果が得られる重要な方法です。病院で

行う虫歯や歯周病の治療だけでは、歯や歯肉(歯ぐき)を完

全に健康な状態に保つことはできません。自分の歯や歯肉

を守ることができるのは、あなた自身なのです。


効果的な口腔衛生で何が得られるのか

 虫歯と歯周病の原因の多くは、歯の周りに付着した細菌を含んでいる歯垢(プラーク)です。歯垢の

成分は、分解された食物と多数の生きた細菌で、歯の周囲に白い膜状に付着しています。虫歯や歯周病

は、この歯垢の中に含まれる細菌の、歯や歯肉に対する破壊活動によって生じます。正しい歯磨きによ

って、常に歯垢を取り除き、虫歯や歯周炎を防ぐことによって、次のような効果が得られるでしょう。


  1.より健康になる

  2.顔を自然に美しく見せる  

  3.食事や会話が楽しめる

  4.口臭を防ぐ

効果的な歯ブラシの使用法(バス法) ― バス法でのブラッシング

 歯周病を持った患者さんに適したブラッシングの方法に、バス法という方法があります。この方法

は、普通の歯ブラシの毛先を使って、多くの患者さんにとって簡単に行える方法です。(ただし歯並

びの悪い患者さんには他の方法をお勧めすることがあります。)

 まず、歯ブラシを右上の一番奥の歯の外側に当ててください。ブラシの毛先を、歯と歯肉の境目のと

ころにあててください。ブラシの毛先の方向は、歯と歯肉の境目にあるポケットの中になるべく深く入

るように、歯に対して45°の角度で当たっているのが理想的です。歯ブラシの方向が決まったら、ブ

ラシを横方向に1〜2 mmの幅で、小刻みに20回動かしてください。歯ブラシが効果的に到達すること

のできる範囲は、およそ歯2本分だけです。20回のストロークが終わったら、2歯分だけ歯ブラシを

前にずらして、再び20回ストロークを行ってください。右上奥歯からブラッシングを始めると、最低

で7回は歯ブラシの位置を変えないと、上顎の外側のブラッシングは終了しないはずです。左上の奥歯

の外側のブラッシングまで終了したら、今度は歯ブラシを左上の一番奥の歯の内側に当ててください。

そして、歯の外側のブラッシングと同じ要領で、やはり7回歯ブラシの位置を変えて右上の奥歯までブ

ラッシングを終了させてください。次は、右下の奥歯の外側から、左下の奥歯まで。最後に、左下の奥

歯の内側から右下の奥歯までを行います。特に、下の前歯の内側をブラッシングする時には、ブラシを

縦に持って使うブラッシングも効果的です。以上が終わったら、最後にかむ面を、ブラシを前後に動か

してブラッシングします。これで、歯のすべての面が磨かれるはずです。

 それではもういちど、効果的な歯磨きの仕方を振り返ってみます。

@右上奥歯の外側→左上→左上奥歯の内側→右上

→右下奥歯の外側→左下→左下奥歯の内側→右下

→最後にかむ面、の順にブラッシングする。

Aブラシの毛先を、歯と歯肉の境目のところに位置さ

せる。歯に対して45°が理想的な角度。

Bブラシの位置が決まったら、その位置で小さなストロ

ークを20回行う。決して大きくブラシを動かさない。

C一度に磨けるのは2,3本の歯だけ。7回ブラシの位置

を変えると、右から左まで終る。決して先を急がない。


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