CBCT検査
利点

空間分解能(解像度)が高い
   
被曝線量が少ない
   
撮影時間が比較的短い
   
歯や骨の病変の診断に適しています。チタンによるインプラント体は補綴用金属と比較して金属アーチファクトが少ないのですが、複数のインプラント体が存在するとその間に骨欠損のようなアーチファクトが生じることがあります。
欠点

撮影範囲が狭い
   
軟組織描出能が低い
   
CT値のような(準)定量性がない
   

撮影が全顎に及べば医科用CTと被曝量は変わりません。出来るだけ小さな照射野で撮影します。軟組織間の区別は出来ません。

照射野の選択


  智歯抜歯 直径4 cm 高さ4 cm
     
  歯周外科手術 直径4 cm 高さ4 cm
     
  根管治療 直径4 cm 高さ4 cm
     
  根尖切除術 直径4 cm 高さ4 cm
     
  少数歯インプラント 直径6 cm 高さ6 cm
     
  全顎的インプラント 直径8 cm 高さ8 cm
     
CTにより得られた横断面像から任意の断面像を作成することができます。
インプラント術前CT検査では、矢状断、前額断と歯列に垂直な顎骨の断面像を得ることが出来ます。
その他、智歯と下顎管との位置関係を確認する方法としても利用出来ます。