口腔再建リハビリテーション学とは?

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『口腔再建リハビリテーション学』ってどんな分野かご存知ですか?

『歯』や『口腔組織』が何らかの原因で失われ,機能的や審美的な問題が生じてしまった場合,これまでの歯科治療では,口の中の型を採り,かみ合わせを計測して『義歯(入れ歯)』などの人工的な装具を作製し,患者様にお渡しして使用してもらっていました.このような治療をとくに補綴(ほてつ)治療とよび,歯科治療の極めて重要な部分を占めてきました.しかし,これまでの歯科医師の幾多の努力にもかかわらず、現在も多くの患者様は義歯(入れ歯)治療に対する不満を訴えられています.歯科疾患を持つひとりでも多くの患者様の生活の質(QOL; Quality of life)を向上させるために何をなすべきか?我々は今大きなチャレンジを始めようとしています.

歯科補綴治療は、様々な疾患や外傷で歯や歯周組織の欠損を生じ、咀嚼などの口腔機能障害という症状が固定した患者に対し、口腔機能を改善するために行う再建医療であると同時にリハビリテーション医療の側面も併せ持っています。従って、我々は従来の歯科補綴学を『口腔再建リハビリテーション学』という新しい歯科医学領域として捉え、これまでの『入れ歯』から『インプラント』や『再生医療』を中心とした新しい患者中心の歯科臨床への転換を目指しています。そのために、当分野では,今までの入れ歯作りを中心とした歯科補綴治療から一歩踏み越えて,患者様一人ひとりの口腔関連QOLを測定・評価することを試み,問題点を明確にして歯科治療を行うことを試みてきました。とくに、QOL向上に極めて大きな効果が期待できる即時補綴インプラント治療を積極的に導入し,科学的根拠に基づいた機能回復訓練プログラムの確立による早期のQOLの向上と維持を目指したいと考えています.今後は,治療前後における口腔関連QOLの変化の測定などの適切な治療評価を行いながら,より良い口腔再建リハビリテーション治療の確立を目指していきたいと思います.我々の新しいチャレンジがどう評価されるかは判りませんが,少なくとも悩める患者様と一緒に、 QOL向上への第一歩を踏み出して前進し始めたことだけは事実です.



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