
【4連問の1問目】
40代の女性。口腔底部の腫れを主訴として来院した。痛みは無い。MRI画像を次に示す。
この撮像方法はどれか。
× T1強調画像
× T2強調画像
○ 脂肪抑制T2強調画像
【解説】
見たとおり。
【4連問の2問目】
40代の女性。口腔底部の腫れを主訴として来院した。痛みは無い。MRI画像T2強調画像を次に示す。
この病変が存在する隙はどれか。
○ 舌下間隙
× 顎下間隙
× 咀嚼筋間隙
× 耳下腺間隙
× 椎周囲間隙
【解説】
中心が顎骨舌筋の上内側にある舌下間隙にあれば、その腫瘤性病変の原発は舌下間隙であるといえる。
ときどき病変が舌下間隙後方より顎下間隙へ膨出して、あたかも顎下間隙の腫瘤にみえることがある。
このような症例では腫瘤の大部分は顎下間隙にみられるが、尾部が舌下間隙に残存する。
まぁ、この症例は舌下間隙にあるけどね。
【4連問の3問目】
40代の女性。口腔底部の腫れを主訴として来院した。痛みは無い。MRI画像T2強調画像を次に示す。
病変は舌下間隙に存在していた。
病変部の所見として正しいものはどれか。
○ 液性成分が貯留している
× 唾石様構造物が認められる
× 辺縁形態が不明瞭である
× 周囲組織への浸潤が認められる
【解説】
境界明瞭で辺縁スムーズ、周囲組織に浸潤する所見はみられない。唾石様構造物(signal void)(←要するに黒いっちこと)
も見られない。脂肪抑制T2強調画像では脂肪と水が白くうつる。著明な高信号(脳脊髄液と同じくらい白い)ので液性成分が貯留していると考えられる。
【4連問の4問目】
40代の女性。口腔底部の腫れを主訴として来院した。痛みは無い。MRI画像T2強調p
$
病変は舌下間隙に存在していた。
液性成分が貯留していた。
最も考えられる病名を答えよ。
○ ガマ腫
× 唾石症
× 粘表皮癌
× whartin腫瘍
【解説】
まず唾石症、粘表皮癌は所見より否定される。ワルチン腫瘍は耳下腺間隙にできる。辺縁明瞭で内容物も均一な液性成分なのでガマ腫だと考えられる。
次の問題へ