歯肉癌と歯周病の鑑別
歯周病
特徴
境界明瞭で辺縁平滑な骨吸収像
歯槽骨が吸収された部位に小骨片は見られない
慢性に経過した症例では周囲に骨硬化像を伴うことが多い
歯周病の多くを占める
成人性歯周炎
では全顎的に見られることが多い。
侵襲性歯周炎
では前歯、大臼歯部に対称性に見られる。
口腔内写真
歯肉癌
特徴
境界不明瞭で辺縁不規則な骨浸潤像
歯槽骨が破壊された病巣内に小骨片が残存していることがある
骨硬化像は見られない
局所的、単発的に見られる
口腔内写真
参考文献
・東与光・生田裕之:アトラス 口腔画像診断の臨床 医歯薬出版株式会社,東京,1986,pp86-87