CT検査
単純撮影

CTでは人体の横断面画像を得ることができ、骨組織のみならず筋肉、脂肪などの軟組織構造も識別することができます。
歯科領域では嚢胞、腫瘍、骨折、唾石などの精査に用いられます。
造影撮影

造影剤を経静脈的に注入し、病変部とその周辺組織とをより鮮明に識別します。血管に富む病変は造影剤が積極的に取り込まれ病変部を明瞭に描出することが出来ます。
 唾液腺造影検査では耳下腺または顎下腺の導管に造影剤を直接注入して撮影します。唾液腺の微細な描出のみならず、導管の走行、導管の拡張、収縮、断裂などを把握することができます。
MPR法
(多断面断層撮影)



CTにより得られた横断面像から任意の断面像を作成することができます。
インプラント術前CT検査では、矢状断、前額断と歯列に垂直な顎骨の断面像を得ることが出来ます。その他、智歯と下顎管との位置関係を確認する方法としても利用出来ます。

SIM/Plant

SIM/Plantは再構成されたCT画像を用いて、歯科インプラントの治療計画を一般のパソコン上でシミュレーションできるソフトウェアです。
CTにより得られた画像はMOに保存し、Image-Master101と呼ばれるワークステーション上でSIM/Plant用画像データに変換しMOなどに保存します。
その後は一般のパソコン上でSIM/Plantソフトを用いて治療計画を行うことができます。

3D
(3次元ヘリカルCT)


データをらせん状に連続して収集(ヘリカルスキャン)することで、立体的に3次元画像(3D)を得ることができます。
病変部の位置関係や骨折の状態などを立体的に観察できるので、病変部を視覚的に容易に把握出来ます。