エナメル上皮腫
★ 概要
歯原性腫瘍の約10%を占めるエナメル器、歯堤、残存上皮に由来。
大小の嚢胞を形成するのが特徴。
洋皮紙様感、波動(+)のときも。好発年齢は10〜30歳で好発部位は下顎大臼歯部、下顎角>下顎小臼歯部>下顎前歯部
濾胞型は全体の60%を占める。
多胞型、蜂巣型が多い。
叢状型は40%以下で単胞型が多い
★ X線所見
多胞性境界明瞭なX線透過像(蜂巣状、石鹸泡状)
単胞性、含歯性のものが多い(下8)
歯の移動、歯根吸収。(石灰化物は極めて稀)
★ 治療法
若年者では、保存的外科(開窓術後に腫瘍除去→摘出掻爬術、反復処置法)
顎骨切除術(辺縁区域切除、半側切除)+自家骨移植