複雑性歯牙腫


★ 概要
    未萌出の歯冠部近くに塊状の石灰化物。
    好発年齢は10歳から20歳で、ほとんどが19歳以下である。
    好発部位は下顎小臼歯、大臼歯部、続いて上顎前歯部である。

★ X線所見


    石灰化塊(団塊状硬化物)と埋伏歯周囲に一層のX線透過像がみられる。

★ 治療法
    小さいものは容易に摘出できる。
    大きい場合は顎骨の削除範囲が大きくなることがあり、骨移植が行われる。
    また、埋伏歯を伴うことが多く、歯牙腫がそれの歯冠部付近にあり、若者者においては埋伏歯を保存し、矯正装置で萌出誘導を行うことが可能である。