中牟田信明 なかむた のぶあき
獣医学博士
略歴
平成 7年 東京大学農学部 獣医学科卒業
平成 7年 - 平成10年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 獣医学専攻
平成10年 - 現在まで 九州歯科大学 助手
担当科目
解剖学実習、口腔解剖学実習、基礎配属
連絡先
〒803-8580 福岡県北九州市小倉北区真鶴2-6-1
九州歯科大学
健康促進科学専攻 生命科学講座 頭頚部構造解析学分野
旧・口腔解剖学第1講座
研究テーマ
生殖細胞における転写因子p63の役割について
頭頚部の形態形成について
転写因子p63 (/p51)をコードする遺伝子は、癌抑制遺伝子p53のホモログである。
ノックアウトマウスはp63が四肢と表皮の形態形成に不可欠であることを示しており、
ヒトではp63遺伝子の変異が欠指・外胚葉異形成・口蓋裂症候群などの原因となる。
しかし、最近になって、生殖系列細胞が様々な発生段階でp63を発現していることが
明らかになってきた。卵巣や精巣においてだけでなく、未分化生殖腺へ移動中の始原
生殖細胞にもp63は検出される。生殖細胞においてp63がどんな役割を果たすのか、
主に、細胞周期停止やアポトーシス、減数分裂との関連について研究を行っている。
研究業績 2003-2005
2005年
Histological study
of granulated metrial gland (GMG) cells in beige (DA-bg/bg) rats.
Hondo, E., Kokubu, K., Nagahisa, A., Nakamuta,
N., Ozaki, K., Sagara, E. and Kiso,
Y.
J. Reprod. Dev. (in press)
Expression of
transcription factor p63 in female germ cells.
Nakamuta, N. and Kobayashi, S.
15th international
society of developmental biologists congress
顎下神経節の形態の再考察
木村貴之、会田弘敏、中村武広、藤田英也、中牟田信明、後藤哲哉、小林繁
九州歯科学会第65回総会
マウスの卵巣における転写因子p63の免疫組織化学的解析
中牟田信明、小林繁
日本獣医学会第139回学術集会
2004年
Expression of Prnp mRNA (prion protein gene) in mouse spermatogenic
cells.
Fujisawa, M.,
Kanai, Y., Nam, S., Maeda, S., Nakamuta, N., Kano, K., Kurohmaru, M. and
Hayashi, Y.
J. Reprod. Dev. 50(5): 565-570, 2004
Expression of p63
in the mouse primordial germ cells.
Nakamuta, N. and Kobayashi, S.
J. Vet. Med. Sci. 66(11): 1365-1370, 2004.
Developmental
expression of p63 in the mouse testis.
Nakamuta, N. and Kobayashi, S.
J. Vet. Med. Sci. 66(6): 681-687, 2004.
マウス胎子の精巣におけるp63の機能解析
中牟田信明、小林繁
日本発生生物学会第37回大会
2003年
Expression of p63 in
the testis of mouse embryos.
Nakamuta, N. and Kobayashi, S.
J. Vet. Med. Sci. 65(8): 853-856, 2003.
マウス胎子の生殖細胞におけるp63の発現
中牟田信明、小林繁
日本発生生物学会第36回大会
マウス精巣の再凝集培養
中牟田信明、小林繁
日本獣医学会第135回学術集会