教育

1)活動状況

(1) 教育スタッフ

   教 授  小林 繁
   助教授  後藤哲哉
   助 手  中牟田信明

(2) 担当科目

科目

履修時期

時間数

担当

解剖学講義

2年前期

60

教授・助教授

解剖学実習

2年前期

120

教授・助教授・助手

口腔解剖学講義

2年後期

30 

教授

口腔解剖学実習

2年後期

45

教授・助教授・助手

医学英語IA

2年後期

15

助教授

研究室配属

5年前期

60

教授・助教授・助手

口腔インプラント

6年

2

助教授

(3)授業の内容

解剖学講義

「解剖学総論」および「循環器学」「骨・筋学」「消化器・内分泌系」「神経学」。
局所解剖学は人体解剖実習の中で適宜行う。

解剖学実習

1学年を14班に分け班別共同実習で行う。

内容は人体解剖、ならびに晒骨標本と脳標本の観察、スケッチ。

評価はレポート,実習試験ならびに定期試験を総合して判定。

口腔解剖学講義

口腔解剖学と歯の解剖学。

口腔解剖学実習

口腔内の生体観察、歯型彫刻、歯の鑑別、スタディモデルの観察および計測。

歯型彫刻はワックス棒のカービングで、永久歯のプラスチックステップ模型を参考に彫刻。

歯の鑑別は天然抜去歯牙を使用。
評価は定期試験、実習試験、スケッチを総合して判定。

研究室配属

哺乳動物の咀嚼筋の比較解剖

神経ペプチドが骨代謝に及ぼす影響

舌の発生

口腔インプラント

上・下顎の構造と形態。

皮質骨・海綿骨の形態と機能。

顎骨の成長と基本的な変化。

 

2)点検・評価

講義・実習が2学年に分かれているが、教育効果からは同一学年の方がよいと考える.

解剖学実習遺体の慢性的な不足のため,十分な解剖実習が行えない.

ここ数年近隣の大学の協力により少しずつであるが収容遺体数の増と献体登録者の増がみられ,

数年後には他大学並みの献体の確保を目指している.
将来,条件が整えば,高学年での選択教科として「臨床解剖学実習:頭頚部を中心とした実習」を行いたいと考えている.

口腔解剖学講義では時間数が少ないので歯の解剖学の講義がほとんどで

6年一貫教育以前に行っていた口腔領域の局所解剖学の講義が行えず,毎年時間の捻出に苦労している.
歯型彫刻並びに歯の鑑別は,時間的には十分だと考えるが,

一般的に日本人の若い世代が全般的に不器用になってきており,

小刀,彫刻刀の使い方等本来小児期に身につけていた能力の訓練、

並びに、物を立体的に認識する能力をいかに開発するか考えなければならない.

対策のため,実習書の指定ならびにステップ模型の購入等,学生の個人負担が増加した.

今後は負担軽減をどうするか考えなければならない.